トゥモロー・ワールド

オススメ度:★★★☆☆
人類に生殖能力が無くなり子どもが生まれなくなり荒廃した近未来の話。
…と思っていたら極々有り触れたロンドンのカフェから話がスタート
どうやら、そんな先の話ではなくたった20年やそこら先の話でした
あれ?予告で確かに砂漠をジープが駆け抜けるようなシーンをみた気がするんですけど
また別の映画予告と勘違いしてるのかな?(苦笑


ま、次代設定こそ勘違いしていましたが
子どもが生まれなくなり、イギリス以外の国は崩壊していたりと程度の違いこそあれ
元々思い描いていたストーリーとはそれほどかけ離れては居ない…


むしろ冒頭カフェの爆破から明確に映し出され始める
世界の現状など、その非日常的な演出は
元々予想していたモノ以上に強烈だったかも知れません
なんていうか、前編を通して言えることなんですけど
妙にリアルで緊張感のあるシーンが多いんですよね。


特に、シェルターでの銃撃戦で腕に抱きかかえられた赤ん坊に気が付いたときの
立場を超えて共通する人々の表情は、それまでの血なまぐさく緊迫した戦場シーンとは
打って変わっての演出だった事もあって凄く印象的でした。


人類が生殖能力を突如として失った理由*1
そんな世界で18年振りに妊娠した理由
などなど、登場人物たちのあえて語らず、断片的にだけ与えられる過去の情報など
色々と想像妄想できる余地があるのも個人的には結構お気に入りポイントです。

*1:ある日を境にすべての妊婦が流産するほどのもの