岩波少年文庫 レ・ミゼラブル 上下巻

レ・ミゼラブル〈下〉 (岩波少年文庫)

レ・ミゼラブル〈下〉 (岩波少年文庫)

読むペースの遅さにかけては自信のある僕ですが
オススメしてくださったひゅうこさんの言葉どおり
本当に実質2日で読み終わってしまいました。
僕自身まさか、こんなに早く読み終わるとは思って居なかったのですが
いざ読み始めると手が止まらずすらすらと読み進めてしまいました。
そして、今朝遂に終わったのですが…


もう号泣です。


結末は話しには知っていたので覚悟みたいなものは出来ていたのですが
いざ最後のシーンになると涙が溢れてとまらず
でも、手も止まらないから涙で視界が滲む中読み進めていました。


名作として読み継がれるモノにはそれ相応の意味がある。
まさしくそんな言葉どおり
読み終わった今、この物語がこれだけ愛され続けてきた理由がよく分かりました
単純な、でも、簡単じゃない、そんな物語に人々は惹かれ胸を打たれるんでしょうね。

ただ

今回僕が読んだ本はリメイク前のタイトル"ジャン・バルジャン物語"が指すように
本来前4巻からなる

レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

を、"ジャン・バルジャン"という一人の主人公に絞って
リライトした作品なので色々な部分が削られているのですが
登場人物の中で彼が一番好きな僕にとっては堪らない本といえます(笑

それにしても

アニメはカナリ忠実に、かつ上手く脚本を作っている印象ですね、読みながら、延ばすところは延ばして、つめるところはつめるという、そんな取捨択一の上手さを感じました。
ただ、その影響を受けたのかアニメでの"マリウス"って本当に酷いですね(苦笑
いや、この本でも流される青年という印象はあるのですが
少なくとも、アニメよりは決断力のある男という印象…
あっ、アレかな、アニメだとジャンの嫉妬を単なるジャベールへの恐怖に置き換えているから、代わりに視聴者に「なんで、コゼットやエポニーヌはこんな男に」と思わせる作戦なのでしょうか?


ただ、まぁ、きっとこんな彼なら最後のあのセリフが更に輝くと期待。
ってか最終回をちゃんと見える自信がなくなりました…
だって、既に文章を読みながら脳内でアニメが再生されているんですよ?
しかも、その"ma maman"に乗せて流れる勝手な映像が
更に涙を誘うというイタタタタな具合でして…絶対、初めてアニメで号泣すると思う。


えぇ〜っと、まだまだ言いたい事はあるんですけど
上手く纏められないので今日はこの辺で。
ボチボチと思い出したように主要人物一人一人の感想を書いていこうかと思います。