野郎どもと女たち

オススメ度:★★★☆☆
ネイサン・レインを愛するものとしては彼が出演しているわけではないのですが
どうしても見ておきたかった映画がこちらの作品。


改めて思ったんですけど邦題は"野郎どもと女たち"なんですよね…
原題の"Guys and Dolls"に慣れているので
日本語表記となると、そのまま形にした"ガイズ・アンド・ドールズ"の方がしっくりきます。
というか、確かにストレートな日本語訳ではあるんですけど
このタイトルってどうも口に出して言いにくいというか
妙に恥ずかしいというか…
去年お店で探したときには当然口頭で尋ねていたわけですけど
なんか恥ずかしかったんですよね〜
だってほら、何となく日活ロマンポルノっぽくないですか?(苦笑
当時は結局見つからなかったんですけど
ふと思い立ってディスカスで調べてみたらばっちり在庫があったので
早速送ってもらったわけですけどね。


遅くなりましたけどなんでそこまでしてこの作品が見たくなったかといえば
この作品は元々ブロードウェイミュージカルで日本も東宝や宝塚*1で上演され
イギリスのウエストエンドでは主役の"スカイ"を"ユアン・マクレガー"が演じたことで話題になったり
している時代を超えた人気作品の一つなのですが
これのもっとも最近のB'way公演で主役の一人"ネイサン・デトロイト"をネイサンが演じて高く評価されたことと
何よりも彼の"ネイサン"という芸名の由来が
ほかでもないこの"ネイサン・デトロイト"が好きという所から来ているので
あのネイサンが実名の次に選んだほどの名前の持ち主がどんなモノなのかどうしても見たかったんですよw


それと、何度聞いても入ってこない単語と大まかにしか理解できない歌詞の日本語訳が読みたかったし
CDだけで知るこの物語の全容を知りたかったというのも本音です。


って本題に入るまでが長いよっ!
すみません久しぶりに間接的ですがネイサン作品の感想なのでいつにもまして脱線しています(笑
ちなみにこの作品自体"マーロン・ブランド"、"フランク・シナトラ"が競演したミュージカル作品ということでとても貴重な作品なんですよ?
簡単に説明すると

サイコロ賭博じゃNY一と謳われるネイサン(asシナトラ)が資金不足で賭場が開けず男の沽券をなくそうという時。
ヴェガスから帰った賭け事の天才、スカイ(asブランド)と二千ドルを張って
救世軍の娘サラ(as"ジーン・シモンズ")を一晩デートに誘えるかで賭けをする。

というお話。
いや、だいぶ端折っていますが大筋としてはこんなもんでご覧のとおりメインはスカイとサラの恋。
それと同時に婚約から14年目のオママゴトカップルネイサンと踊り子アデレイド(as"ヴィヴィアン・ブレイン")の恋がNYを舞台に展開していくのですが
率直な感想としてはシナトラとブラントの仲の悪さが滲み出ているなぁという感じ
彼らが撮影中に仲が悪かったというのは有名な話ですし画面越しにわかるとは聞いていたんですけど本当にここまでとは(苦笑
ま、設定的にも仲がいい訳でもないので問題はないんですけどね。
でも、この展開で92年版はスカイ&サラをネイサン&アデレイドコンビが完全に食っていたというんだから驚きですよね
いや、扱いが悪いわけじゃないんですけど
立派なラブストーリーとしての起伏が用意されている中
それを抑えてコメディ色の強い2人が食っていったというのが本当にすごい事だったんだなと(笑


そんなわけでこの映画を見た限りではスカイとサラの恋模様を応援してしまいました。
いや、決してシナトラasネイサンが負けているというわけではないのですが
こればっかりはネイサンasネイサンの歌声と姿に慣れている僕には"違和感"として写ってしまったのが原因なんですよね…
"Sue Me"もアデレイドは"フェイス・プリンス"と似ているのですんなり聞けるのですが
それだけにネイサンとシナトラの違いにものすごく違和感を感じてしまうんですよね
丁度"ヘアスプレー"を見たとき"クリストファー・ウォーケン"と"ジョン・トラボルタ"の"Timeless to me"に違和感を感じたときのように
しかも、今回は両方にではなく片方にだけですからねぇ〜…
反対にブラントasスカイは"ピーター・ギャラガー"asスカイが濃すぎて受け入れられなかった僕には丁度よく
改めて聴く"Luck be a Lady"がすごくカッコよく見えてしまったんですよね(笑


あっ後物語にはまったく関係ないんですけど
"ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン"のヴィジュアルにビックリしました(笑
映画のイメージそのままで行くならナイスリーは"アーニー・サベラ"ですよねぇ
それにしても、話には聞いていましたが彼の口癖は良いですねw
ちょっとマイブームです、ナイスリーナイスリー。

*1:因みに宝塚では"ガイズ・アンド・ドールズ"表記