パンズ・ラビリンス

パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

オススメ度：★★★★★

1944年のスペイン。
内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。
内戦で父を亡くした少女"オフェリア"は、臨月の母"カルメン"と共にこの山奥へとやって来る。
この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。
冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。
その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。
そこでオフェリアを出迎えた"パン＜牧神＞"は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで
満月の夜までに３つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。
オフェリアはその言葉を信じて、与えられた３つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。

予告での他には無いダークファンタジーテイストに惹かれて
リリースを心待ちにしていた作品で今回やっと借りる事が出来たわけですが。


あえて言わせてもらおう、この作品は名作だっ！！


少女が主人公ですし、先に挙げたあらすじからすれば
ちょっと映像面にダークテイストを取り入れただけの話のように思えますし
実際僕自身そんな話だろうと思っていたのですが
この作品は既存の枠から大きく飛び出した作品でした。
一言で言ってひたすら暗く深い作品です。
最後に救いがあるような、その救い自体も救いで無いような
現実と幻想が入り混じり、どこまでが本当でどちらが本当なのか分からなくなり
見終わった後に強く心の中に残る作品でした。


本当にパンは居たのか…
居たとしても本当に魔法の国へ帰るための試練を与えていたのか…
オフェリアが見た、信じていた世界は…


この結末に関しては一人一人違った解釈に出会えると思います
そしてその違った解釈をネタに話し明かしたい！
そんな魅力に溢れる作品でした！
繰り返しますがほんっとうに面白い映画なんですって！
スペイン映画という事で倦厭される方も居るかもしれませんが是非ご覧になってください
毎度の事ながら僕の言葉ではこの面白さを伝えきれない！(苦笑


レンタル版には入っていなかった特典映像見たさにDVDを買おうかと思ったら

パンズ・ラビリンス DVD-BOX

にしか、特典映像が無く
おまけにAmazonでは売り切れてた罠...orz