スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師


オススメ度:★★★★☆
しまった、予想以上にグロかった(汗
元々復讐に駆られた男が首を刈っていく話という認識はあったので、こう言ったシーンは覚悟していたんですけども、軽く予想の上を行く生々しさでした。
てか、最近鳴りを潜めていた"ティム・バートン"監督のダークなテイストがファンタジーの皮を破って顔を出してきた感じですよね。
そうそう"ビッグ・フィッシュ"でのダークファンタジーなテイストに触れて完全に忘れていましたが
それまでは、どちらかといえば苦手な監督でした(苦笑
今回は"ジョニー・デップ"も最近は見せなかった何処か懐かしい演技も相まって
凄く昔懐かしいコンビ作品に仕上がったんだというのが素直な印象です。


そこに流れる曲が本当に救いだった(笑
その歌も"スティーヴ・ソンドハイム"の歌はやっぱり難しいんだなと
一番目に流れた"No Place Like London"を聴いて再認識したのですが
でも、雑誌インタビュー等でジョニデが謙遜してるほどの違和感は無かったです
むしろ、あの荒い感じが復讐に駆られた"スウィーニー・トッド"という
男の心情を良く表しているようで個人的には結構好き
何よりも、あの異様なビジュアルとも凄くマッチしていましたしねw


他にも、"ヘレナ・ボナム=カーター"演じる"ミセス・ラペット"とのダメな依存関係や
"アラン・リックマン"演じる"ターピン判事"の好色っぷりと嫌味っぷり
それに何よりも"エド・サンダース"演じる"トビー"の健気さ!
このトビー、オリジナル版では少年ではなく少なくとも青年以上の男性役だそうですが
今回思いっきり改変して子役になっていましたね(笑
…忠実にというサインは結局どの辺までの事を指していたのでしょう?
ですが、正直この方がミセス・ラペットへの想いの描かれ方や
ラストへの落ち方など個人的には凄く好きなアレンジです。


ま、オリジナルを観ていないのでなんとも言えないですし
そして、何よりもそのラストが一番のトラウマだったりしますがっ(苦笑


とにかく、体調が良ければもっと楽しめただろうだけに残念…
ミセス・ラペットとかターピン判事とかトビーとか本当に良いキャラだったなのになぁ…
生憎ラストが半トラウマ化しているので間を置いてDVDになった頃にでも改めて
スウィーニーとの痛すぎる出会いやダメ依存関係
そして大好きな"By the Sea"など改めて見直そうと思います。


それにしても、拍手できないのがこれほどまでに辛いとは………。