マジェスティック

マジェスティック [DVD]

マジェスティック [DVD]

オススメ度:★★★★☆
ふと"ジム・キャリー"が観たくなり出演作を調べていたとこ
前からジャケットだけは目にとまっていたこの作品を見つけ
映画を通して人々を勇気付けていくような話なんだろうな〜とだけの認識で観始めたのですが
これって、"ハリウッドの10人"を題材にした映画だったんですね。


"クレイドル・ウィル・ロック"の時もそうでしたけど
…ってアレはハリウッドの10人よりも前の話でしたっけ、時代的には"二ール・サイモンのスーパーコメディアンと7人のギャグマンたち"が丁度一致しますね。
あちらではセリフの端々に出るだけでしたが
コチラはジム・キャリー演じる新鋭の脚本家"ピーター"が
共産主義者としての疑いをかけられる等
レッドパージという闇を真正面から描いた作品で
僕自身この手の闇を描いた作品がどうも好きらしくてですねぇ〜
今回はそれに加えて"映画館"という映画好きには非常に馴染み深い場所が
物語で非常に重要な意味を持つ場所になっているので、益々大好きなんですよ。


特に息子の"ルーク"が帰った来たんだと勘違いした"ハリー"が
映画館を再開するぞ!と映画館の素晴らしさをピーターに力説するシーンでは
一言一言にうんうんと頷いてしまいました。
確かに家で観る映画は気楽でいいですけども
やっぱり映画館って特別なんですよね
最新映画が早く見えるだけじゃなくて
全然知らない人たちと少しの間一つの物語を通じて一つになれる感じ
これこそが僕の想う映画館にしか出来ない魅力なんですよね。


そんな訳でラストシーンも好きですが
個人的には中盤の映画館を改修するシーンでは皆の目がキラキラ輝いていて大好きですね。


にしても、"ドルトン・トランボ"を題材にした
ドキュメンタリー映画が近々アメリカで公開になりますし
ハリウッドの10人じゃないけれども
同じ理由で"ゼロ・モステル"の映像作品が少なかったりと
今でもこの"レッドパージ"は確かにその爪あとを残しているんでしょうね。