ジーザス・クライスト・スーパースター

オススメ度:★★★☆☆
今年も遂に100本目、ナンダカンダで余裕を持って100本はクリアーしちゃいましたね。
はてさて、そんな記念すべき100本目になったのが
コチラの"ジーザス・クライスト・スーパースター"。
初めて観た59thトニー賞で丁度パフォーマンスが演じられたので
ラストの"Super Star"だけは知っていたのですが
そのあまりに不思議な設定が実はずっと気になっていた作品だったりします。


今回見たのは丁度その舞台版の設定を元にしていたお陰で謎が解けましたよ!
なるほど、こう言う流れだったのですね。
そもそもイエス・キリスト最後の7日間をユダの視点から描いた作品なのに
何で十字架を引きずってゴルゴダの丘に向かうイエスの元に
革ジャン着たロッカーやマスコミが押し寄せてるのか疑問だったんですよ(笑


さてさて、舞台設定そのままといいましたが
そのままというよりも、むしろそのモノというべきでしょうか
全編曲で綴られ一切通常のセリフがなく
照明効果やセットが当にミュージカルの舞台と言うべきもので
"プロデューサーズ"を観た時以上に舞台そのものを観ているという印象
登場人物の衣装も相まって凄く不思議という印象の強い作品。


物語としては先に挙げたように、裏切り者として語られる"ユダ"の苦悩をメインに
何故彼がイエスを裏切るに至ったかという葛藤を描いたモノですので
僕のように聞きかじった知識しかない者にはそれほど驚きはなく
…むしろ、彼には昔からキリスト以上に興味があったので凄く楽しかったのですが
当時では"パッション"同様衝撃的な作品だったようで。
今では、映画と同じく彼こそが一番の理解者としての説が有力なんでしたっけね?


さて、このユダの葛藤の根底たる、マグダラのマリアとの三角関係が
話しには聞いていたのですが疑いようのないアレ具合でビックリ(笑


だって、"イエス→マリア←ユダ"じゃなくて
"マリア→イエス←ユダ"なんですもん(笑
自分の居場所を奪われ、彼を想っての警告を全て聴きいれられず
遂に裏切りの道を選び、そして最後は後悔の念に押しつぶされて絶望し命を絶つ
そんな彼の姿がかなり印象的。
個人的には、迷わずこの作品の主役だと言い切りる程に魅力的です。


エスはイエス
そしてユダや変わり行く流れに対する脅えや動揺など
凄く人間的に描かれている点は好きなんですけどね
歌声からしてもユダ役の"ジェローム・プラドン"の方が好きなんですよ。
レミゼの時はそれほど思わなかったんですけど
この時のジェロームの歌声がカッコよくてカッコよくてw
初めてアナタの姿をミュージカル版"ロード・オブ・ザリング"のスチールで観て
アラゴルン役としてアルウェンと並んでいる姿を見て
思わず「えっアラゴルンていうか、お父さん(エルロンド)?」なんて笑ってスミマセンでした
アナタものすんごいかっこよかです。


………でもカツラ、もう少し深く被ればよかったと想うんだ、うん(笑