NY旅行記 1月19日 その3"November"


ばっくなんばー
その1その2その3

ついにこの時が来た!
改まって言うことでもないのですがもう一度はっきりさせておきましょう
この日本大好き人間がなんで日付変更線を越えこのニューヨークシティまでやってきたかといえば
全てはこの"ネイサン・レイン"という人物をどうしてもこの目で観て記憶に焼き付けたかったから。


えぇーいっ、もう一度言おう、ネイサンに(一方的に)会いに来たんでッす!!


自分でもなんで自分の両親よりも年上のおっさんにココまで入れ込んでいるのか未だに理解できません
正直、ここまで半世紀以上生きたゲイのおっさんに夢中になっていれば
そりゃ周りから疑惑もたれても否定できないな、とは思っていますし
なんだか両親、兄弟、親戚には絶対に見せられないことになっているな、とも自覚はしています(笑


思い返せば、今までも好きになった有名人は数多くあれど
ここまで熱が引かず、むしろドンドンほれ込んでいくなんて経験は初めてのことなんですよ!
確かに初めて"プロデューサーズ"で"マックス・ビアリストック"を演じる彼を観て
正に雷に打たれたり
スポットライトが当たる感覚を覚えましたけども
覚えましたけども!
本当にココまで夢中になるとはその時は思いもしませんでした。




ま、ぶっちゃけ美都さんが居なければまだ悶々と映像で我慢していたんでしょうけどもね(笑
そんな訳で本当に美都さんとの出会いには感謝しても感謝しきれないんですよ
改めて本当に旅行期間中色々とありがとうございました!


その美都さんともホテルで合流して開演時間を待ったわけですが


ごめんなさい、本当にもうこの瞬間から期待と不安でもう頭1杯(苦笑
ステージドアで伝えたい言葉のチェックをしてもらいつつも心に余裕0でしたよ、ははは(´∀`;


そんな舞い上がった気持ちのままホテル真向かいの
"Ethel Barrymore Theatre"に向かった訳ですけどもね
こんなときに限ってカメラチェックされるとかー!(゜д゜;


今までの劇場ではなかったのですが
どうもちょっと大きめのかばんを持ち歩いていたのが災いしてかカメラチェックをされましてねぇ
まさか、そんな事考えても居なかったので*1
突然劇場関係者らしきおじさんに声をかけられても意味が分からずあたふたしていました(笑
ま、ちょっと念入りに中身を覗き込んで何事もなく終わったんですけども
ぶっちゃけジャケットの内ポケットに常にデジカメを持ち歩いていたので
もしこれがカバンの中で見つかったりしていたらどうなっていたのか…今思えばちょっと危ないところだった?(苦笑


そんなハプニングはありつつですが無事に席にたどり着き
あっ今回も場所が離れましたが劇場がこじんまりしていることもあってか迷うことなく席にたどり着きましたよw
因みに場所は2列目の一番左端。






たしかにチケットのうち列が若い方を選びましたけど
選びましたけどさ、何この近さ………
おかしいな昨日の"Curtains"の方が近いはずなのに
なんだかそれ以上の緊張ですよ!奥様ぁ!!


初日から3日目と言うこともあってなのかそれともこれがストレートプレイの空気なのか
ちらっと確認した限りではとってもアダルティな空気で
僕のような黄色い猿が居ていいのでしょうか?と小市民丸出して緊張していたら
前に座っていた友人夫婦らしき2組のちょっとセレブな奥様が席に座る時に
もっそ上品な会釈をしてくれたのをすっごい鮮明に覚えています
これだ、なんか知らんけども、勝手に思い描いていたアメリカのちょっと上品な年配夫婦ってこんな感じだ!
と妙にミーハー根性を刺激されたこともあって緊張を紛らわそうと会話に聞き耳を立てていたら


「前にネイサンを見たのはプロデューサーズなの
だから今日の舞台は凄く楽しみだわ」


な ん だ っ て ー ! ΩΩΩ


ちょ!すっごい羨ましいんですけど!
その話をもっと詳しく!(´Д`;


なんて一人興奮していたら開演のブザー


あ、ネイサンらしいというかなんと言うか予定通りのスタートでした。
さすがネイサン!尊敬するけども一緒に仕事をとなると怖さが先にたつプロです(笑




えぇ〜っと舞台の感想なのですがね
時間がたって落ち着いたら、スクリプトブックを読んだらもっとまともな感想になるんじゃないかと思っていたのですが
結局僕のボキャブラリーではこの面白さと何よりもネイサンのすばらしさを伝えきることは出来ないので
帰国後にファンサイトにアップした感想を転載することにします。


正直、今でもこれと同じことしか書けそうにないの(笑


でも、本当にネイサンは素晴らしい役者でした…
なんといいますか、僕自身彼を目的としていたからというのもあるのかもしれないんですけど
僕が見たときには存在したちょっと退屈な部分でも(6月に美都さんが改めてみた舞台では更に洗練され、その部分もしっかり面白くなっていたそうな!!)
一切眠気がやってこないんですよね!
確かにネイサンが出ずっぱりと言うこともあるんでしょうが
それ以上にネイサン・レインという役者が発するオーラにグイグイ引き寄せられるというか
ネイサンの魅力は舞台でこそというニュアンスをよく目にしてはいましたけど
この舞台全てを自分の色で染め上げる力を実際目の当たりにして
その言葉の意味が痛いほど分かりました


もう舞台のネイサン超凄いの(´д`*


さてさて舞台の感想ですね。

                                                                        1. +



2008年1月19日、NY"Ethel Barrymore Theatre"…


はいっ!てことで私、遂に念願かなってこの目で直接ネイサンの舞台を観てきました!
正直、それもこれも全部は僕なんかとの同行を快諾してくださった
同行者様たる美都様のお陰なのですよ!
ブログの旅行記をご覧になった方でしたらお気づきでしょうけども
でなきゃまだまだ異国には行けない語学力しか持ち合わせていませんので
入国審査で既に一杯一杯になるような人間を面倒みる事になった
美都様には本当に申し訳なく思いますが
ソレもコレも僕を同行者と選んだ時点で運の尽きだったんだと諦めていただくしかありません(苦笑


さてさて、前置きはそのくらいにして
偶々宿泊したホテルが劇場の真向かいだったので
そりゃもう、ステージドアで何て言おうとか
そわっそわしながら時間が来るのを待ち劇場に入って席についてからも
遠足前日の小学生のような気持ちでワクワクして待って居ました。


この旅行で既に2つの舞台を観ているのですが
今後観る予定の舞台を含めてもストレートプレイはこの"November"が唯一。
なので僕の中にある事前情報といえば"THE Man WHO CAME TO Dinner"のみ!
あれと一緒なら先ずは他の2人が執務室で話してて
ソコに扉を開けてネイサンが入って来るんだろうなぁ


…モニター越しじゃないネイサンってどんな感じだろう
昨日マダムタッソーで散々絡んだマックスは思っていたよりも大きかったけど
確かプロフィールなら僕より少し小さいんだよね
やっばい、ネイサンがそこで演技するんだ


なんて思っていたらほぼ予定通りの時間に幕が上りました。


ネイサンソコニイマシタ。








って、え?!


あっあの主演は満を持して登場するもんなんじゃないんですか?
シェリーは最初声で慣らしてくれたじゃないですか、オスカーもそうだったそうじゃないですかッ
なのに、なに普通に座っていらっしゃるんですか!大統領!!




昨夜生まれて初めてのミュージカルとして最前列で見た"Curtains"でいくら近かろうが
舞台上と観客席は別世界だという事は十分に理解していたつもりだったのですが
ネイサンがそこに居るという現実の前には意味の無い壁でした。
しかも、心の準備なんて全く出来ていない状況での登場です…
いえ、何も主演が既に居る状況はマチネに観た"Young Frankenstein"で既に経験はしていました
でも、あの時は後ろの方に後姿で登場していたので
「え?あれ?…あれってロジャーだよね? ほらヤッパリーッ!!」
という心準備が出来ました。


でも、今回は後姿とかそんなレベルじゃないんです
客席に向かってデスクに座っているんです。


てか、そもそも、彼は"ネイサン・レイン"なんです
そりゃ、"デヴィット・ハイド・ピアーズ"も"ロジャー・バート"も大好きですが
彼はネイサン・レインなんです、ネイサンなんです、うぅぅぅ...




そんな初っ端の衝撃で頭が軽くパニック。
見事に献金目当てに感謝祭にターキーを食べなくするという計画なのに
"皆でターキーと作って儲けようぜ!"
なんて明後日の方向を向いた解釈をしていましたよ…
"No turkey day"ですよね…なんでNo turkey, No dayなんて妙な言葉に変換したのかこの頭は…
それだけじゃなく
"Laurie Metcalf"演じるスピーチ・ライターの"クラリス・ベルンステン"が
中国で子どもを出産し産休中なのですが、それを強引に呼び出します。
まぁ、向こうじゃその日に帰るって言うし、選挙前だしねぇ…
だからってチャーリーってば強いn…あっチャーリーってのは
ネイサン演じる"チャールズ・スミス"大統領の愛称ですよ
作中でスタッフからはこう呼ばれるのですが、その響きが凄くよくて密かに気に入っていますw


ま、スタッフといっても"Dylan Baker"演じる
側近の"アーチ・ブラウン"とクラリスの3人しか残っていないようですがッ
ですがこの大統領なら仕方ない、と思わせる嫌な思わせる嫌な説得力というかオーラは持っています(笑
それだけに、このアーチのサポート振りが中々にいい男でしてね!
元々、側近はクラリスと間違って覚えていたので最初は勝手な違和感を感じていたのですが
そんな違和感は一瞬で消え去ってしまうほどこの二人のコンビが大好きなんですよw


おっと、脱線、脱線。


しかも、出てきたら出て来たでクラリスは風邪を引いているらしく
「え?もしかして、これうつるんじゃね?」
とバカな心配をしてしまう程の咳き込みようでしてね
中国で買ってきたらしい…えぇその何だもう素敵というべきなのか
正直センスの良く分からないペンダントに入っているらしい子どもの写真を自慢しては帰りたいオーラ全開なんです。






辛うじて側近のアーチが反応したかな?という程度で肝心のチャーリーは尽く無視
挙句に邪魔だ座れ!と言わんばかりにソファーに突き飛ばしたりする始末でしてね


順番は前後しますが、奥様との電話での自分では何にも出来ないっぷりや
"Michae Nicholsl"演じるインディアンの"ドゥワイト・グラクル"との奥さんの訃報を死って
お悔やみを言ってたはずが気が付きゃ大喧嘩で「Fuck you too!」と叫んで電話を切る始末です
そりゃ、年齢指定されるわと思いつつも


うわぁ〜最高にダメな大統領だぁw


と色んな意味で念願かなってニヤニヤしていたのですが
ココでまたしてもコペルニクス的転回
クラリスはレズでした。




出産じゃなく養子だったんですね!
分かってないにも程があるだろうがッ!!


そんな訳で遅くなりましたが私のスタイルは一番左端の関係で時々見切れるものの
4列目というカナリ近距離から見えるネイサンをひたすらピーピングです。






ごめんなさい、英語力もそうですが何よりもネイサンが間近にいるという現実に舞い上がっていました。
僕のようなチキンに詳細な舞台の感想は期待しないで下さい…orz




そんな訳で見事にストレートプレイの壁に打ちのめされたわけですが
そんな中でも拾えたギャグは凄く面白かったです
ニ幕に入ってからは少し空間に馴染んだのか
それとも物語が"転"に入ったからか分かる部分も増えて、本当に面白かった!
後半がそれまでに比べ駆け足気味に過ぎていったのが
最初はちょっと勿体無い感じだったのですが
今考えればターキー・マンやインディアンの決着
そして結末を考えればこの位スピーディーな方が面白いですよね


たった一回ではありましたが、ネイサンのテクテク歩きや
十八番とも言うべきネイサンの役を見えたり
初ネイサン舞台として非常に嬉しい舞台でした!


また、カテコでは"THE Man WHO CAME TO Dinner"の時に見せたのと同じ品ある仕草に感動していたら
何故だか天井から大量に舞い落ちる風船がネイサンの後頭部に直撃し
ちょっと複雑気な表情でその風船を見る姿が見えてチョット得した気分w






さぁ!次はブロードウェイおなじみのステージドアだ!
と思ったら人波に流され美都様と離れ離れに
お互いに目的はステージドアだし
いざとなれば携帯で連絡を取ればいいと一足早く劇場を出たのは良いのですが








あれ?柵が無いよ?(汗




まさか、前日確認した裏側がステージドアだったりするの?!
ネイサンは出てくるのが一番早いと事前に聞いていたので
考えるよりも先に走り出していたのですが


裏は昨夜と同じく、人が疎らに歩いているだけの寂しい通りでした


え?まさか…


と思っていたら美都様から電話が入ってきたので裏も柵はないですねと報告していたら


「ネイサン出てきました!ネイサン!」




や っ ち ま っ た っ ! !


まだ出てきてから5分くらいしか経っていないはずなのに早いにも程がありますネイサン
今の位置はブロックのほぼ中心。
引き返したほうが若干近いかとも思ったんですけど
人込みを考えるとこのまま進んだ方が早い!と踏んで駆け出したのですが




自分の体力を計算し忘れていました(てへっ




たどり着いた頃には既に時遅し、うぅぅぅ...orz
一時本気で翌日のマチネをNovemberに変更しようかと思ったのですが
タイムスケジュールを確認してみたら十分間に合う時間という事で翌日改めて挑戦する事に。

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はい、そんな訳で今回の旅行記で一番悩んでいたのがこの部分!
分けるかまとめるかで迷ったんですけど、まとめます(笑


翌日"SPAMALOT"が終わるなり劇場に直行し
昨日確認したステージドアの横で柱の影で風を避けながら
スパマの前に立ち寄ったギフトショップで見つけた"The Producers"のトニー賞受賞記念ポスターと
昨日サインがもらえなかったプレイビルが入った袋を何度も確認しそりゃもう大切に抱えていた僕。


因みに本日の気温は旅行期間中の最低気温となる最高気温-3℃


余裕で未体験ゾーンなんだZE!
しかも、都会だけあってビル風がきついきつい
早く部屋に戻りたい、でも早くネイサンに会いたい。
その一心で客が出てくるなりステージドアの真横に陣取った僕は
緊張と寒さでもうアップアップしてしまい
美都さんのポスターは見えないほうが良いという警告も耳に届かずまさにポスターを抱えた状態でスタンバイ。


ぞろぞろと出てくる観客
そして何故かぞろぞろと列を作る観客


あれ?おかしいな昨日は疎らだったのに…この時間って皆出待ちするの?
そう思っていたらこちらに歩いてきた2人組の女性が僕を見るなり


「あっココがステージドアなのね」






や っ ち ま っ た ー !


人生最大の大失敗ですよ!
そりゃネイサン主演の劇場でプロデュのポスター抱えてる人間が居たらそら誰だってステージドアと気付くわッ!!
でも、時既に遅し隣の兄ちゃんになんだかじど〜っと睨まれている理由がよく分かりましたorz
ごめんなさい、NYC、ごめんなさいorz


あぅ…後悔が鮮明に甦る(苦笑
時を戻したいと願っていたら妙に丸っこい観客が出くるなり
立ち止まって「ワォ」とつぶやきます。


えぇえぇ、黄色い猿が浅はかにも列を作ってるのが面白いでs...




おや?(´・ω・`;)
なんだろう、なんだか見覚えが…








あっネイサンだ。




僕を含め周りの人も全員迷ったのか全員が全員直ぐには動きません。
だって分かってはいましたけど舞台を降りたネイサンって舞台上からは想像できないくらい小さいんです。
いや、舞台上でも小さいですけど、アレなんです、オーラを消してるんですよっ!
しかも、さっきまで普通に観客が出てきていたし
オマケにマフラーとニット帽で顔が殆ど隠れている状態なので一瞬ダレもが迷うんですよ!


で、確信を持った誰かが動き出すなり壁が一気に崩れました。


人ごみの中へ消えていくネイサン。


当の壁を作った本人といえば足元の給水弁を見落としていて見事に出遅れました(´д`;三


なんとか他の人にサインしている間に列に割り込もうとするも
完全にネイサンの後ろになっていて中々気付いてくれませんッ(汗


てか、"tha"の発音難しいわッ!!サとしかいえませんサとしか!!


それでも、なんとか車に乗り込む直前に気付いてもらえて
差し出したプレイビルとポスターに更々と続けてサインをしてくれました。


ここでお礼をしなきゃ、舞台の観想を言わなきゃ、てかこの日のために覚えた言葉を!


と色々なことが頭を巡ったんですけど
言ってしまえば神様が目の前に居るような状況なので何を言ったか覚えてなくて
口が動き続けていたことは覚えているんですけどねぇ…
ついでに緊張から見事にサインをもらっている間顔を見ることが出来ませんでした…ずっと手元だけ(苦笑
でも、あの心ここに在らずって目を見たら硬直して何も言えなかった気もします


ま、何を言ったか定かではないので同じような気もしますが(苦笑
我に返るなり続けて写真もお願いしたんですが
あの滅多にサービスを断らないネイサンが「sorry」といって車に乗り込んでいってしまいましたよ...
出待ちを避けるからステージドアに柵を作ってなかったんですよね…
となればこの事態を一刻も早く収めるためにすばやくその場を離れるのは当然の対処でした...orz







でも、写真こそ撮れませんでしたが
プロデュのポスターにサインを貰えたのは思ってもいないサプライズでしたw
えぇ無論ネイサンからしてみれば昔の役に縛られる形になっているのは許せないこととは思いますが
正直僕にとってはやっぱりマックスなネイサンってのは特別思い入れの強いものでして
ギフトショップでこれを見つけた瞬間


絶対にこれにサインがほしい!!


と強く思った末の結果なので満足しています
満足していますが、正直複雑な気持ちになるのも正直なところで(笑
いやいや、でも、写真は次回への起爆剤として楽しみに取っておこうと思いますw

*1:てか、日本でならば常に形式だけのチェックはあるはずですよね