陰日向に咲く
- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: DVD
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僕にしては珍しく邦画の日々です。
この作品は以前"THEベストハウス123"だったか何かでエピソードが紹介された時に
オレオレ詐欺の結末を聴いて思わず号泣してしまったので
そのエピソードをシッカリと知るためにも
いつか観ようと思っていた所、予告編で初めてその詐欺青年"シンヤ"を"岡田准一"が演じていると知り
居てもたってもいられなくなり借りてきました。
正直そんな言うほど演技が上手いとは思わないんですけど
なんだか彼の空気というかオーラが凄く好きなんですよね
あの陰った感じとか憧れます(笑
そんなわけなのでこの作品自体は"劇団ひとり"の
同名大ベストセラー小説を映画化したものとしての認識しかなかったので
群像劇形式のストーリーと言う事にまずビックリ
当然のように原作を未読の僕は短編集だろうと思い込んでいましたよ。
いや、原作は短編集なのかもしれないんですけど
群像劇好きとしては、序盤のバラバラなストーリーが
ラスト台風の接近と同時に一つの物語へと収束していく様は
物語の盛り上がりと相まってとても爽快で且つ以前と同じく
また知っているにも関わらず涙を抑えきれない物がありました。
群像劇は一歩間違えば情報整理が出来ずにゴチャゴチャして終わってしまうのですが
この作品は序盤の視点転換が唐突な部分こそありつつも
基本的にギャンブル漬けで借金に手を染めてしまったシンヤと
アイドルオタク"ゆうすけ"という2つの視点に的を絞っているので話しが散漫しすぎる事無く
加えてラストのため、サラリーマン"リュウタロウ"と売れない芸人の話がアクセントとして展開していく
まさに群像劇のお手本のような確かなつくりなので安心して話に入り込み
ラスト台風一過のような日に照らされる結末が凄く心地良い余韻に浸らせてくれる素敵な作品でした。
うぅ〜ん、どうしよう、原作に手を出そうかなぁ。