アイ・アム・レジェンド
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/04/24
- メディア: DVD
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劇場公開時にその何が起こったのか分からない予告に惹かれつつも
ナンダカンダで飛び込んできたネタバレを見てしまいレンタル開始を待つ事にした作品なのですが
一言で言って切なさが一番に来る内容ですね...
最初はそうでもない極々有り触れた廃墟を生きる男を主人公にしたSF映画なのですが
物語が進むにつれ浮き彫りになってくるのは主人公の"孤独"
回りが全てウィルスに感染しダークシーカーへと変わり果てたNYで
たった一人生存者を待ち、それを治療する方法を探し続ける。
娘から託されたたった一匹の愛犬しか家族は既に無く
話相手が居ない為自我を保つためにマネキンを店に配置したりと
懸命に特効薬を探しつつも心のどこかで確実に絶望しているその姿が
世界が荒廃してしまった経緯と共にハッキリと浮き彫りになってくるんですよね。
更に切ないのは主人公が知的レベルで完全に見下していた
感染者"ダークシーカー"も"ウィルス進化論"で考えればれっきとした新人類。
今作ではその辺りは語られず見ている側の判断に委ねられましたが
生憎未読なのですが原作である"地球最後の男"では確りとその事が書かれているそうで………
兎に角どうにも後味の悪さが残る映画ですが
個人的にはこの皮肉に満ちたつくりの全てが中々心地よかったです。
………ただ一番切なくなったのは
物語とは一切関係ないのですが荒廃したタイムズスクウェアに残された
"The Producers"のポスターだったり(苦笑
この映画に限らず"魔法にかけられて"でもそうだったんですけど
後一歩で観に行けなかった人間には切ないですorz