キンキーブーツ

キンキーブーツ [DVD]

オススメ度：★★★★★
随分前に色んなサイトやブログで
オススメ映画として紹介されているのは知っていたのですが
タイトルを観ただけで詳しいレビューは読んでおらず
いつも棚で見つけては通り過ぎていたのですが
いざ手にとって裏の解説を読んでみたら凄く面白そうだったので借りてきたわけですけどもね。


もっと早くみりゃ良かったよ!


ドラッグクイーン用のブーツを作った老舗靴メーカーの実話を基にした話しという事で
なんとなく"バード・ケージ"のようなテイストなのかな？と思っていたのですが
もうねスッゴイいい話だったんですよ、コレが。
あっ、バードケージがイマイチという訳ではなく
ああ言ったコメディ路線でもなく
単純にドラッグクイーンを面白おかしく扱っただけというわけでもなく
現実に上手く物語としての動きを取り入れていて
最初は「何が出来る？」しかなかった主人公の"チャーリー"が
次第に社長として、経営者として、男として成長していく姿
そしてそんな彼に影響を受け
最初はチャーリーをグイグイ引っ張りはっぱをかけていた
"ローラ"も彼の一言が切欠で自身の弱さ、過去の思い出、父との確執
それら今まで避けていた生の自分に向き合って挑んでいく姿が凄く良かったんですよ。
一人が成長するわけじゃなく、互いが互いを育てているとでも言うんでしょうかね？


それと、物語とは違う部分ですが
イギリス映画らしいギターのメロディをBGMに街を歩くシーンなど
物凄く個人的に観ていて心地よいシーンが多かったのも印象的です。


ま、アレですよ。
僕の少ないボキャブラリーではこの作品の魅力は伝え切れません
兎に角一度観ていただきたい作品です！